目的

 私たちの目的は、福島の原発事故によって被災した子どもたちの健康維持を支援することです。
 チェルノブイリ事故の後、日本でも原発が必ず事故を起こすと言い続けてきた多くの人がいました。しかし残念なことに事故を止めることはできませんでした。そして多くの被災者が出ました。政府やメディアが「安全」という言葉を繰りかえした結果、多くの人々が被曝をしました。そして今も人々は避難生活を余儀なくされたり、放射能の値の高い地域に住み続けています。場所によっては、チェルノブイリでは居住禁止区域になっているのと同じレベルの汚染地で、子どもたちが住んでいます。福島原発事故は、2年以上たった現在に至っても、多くの人々を苦しめています。そしてチェルノブイリ事故による影響が27年近くたった現在でも続いていることを考えると、日本でもまだまだ影響は続くでしょう。
 これは人災ですから、救援や支援も責任者たちの手で行われるべきという考え方もあるかもしれません。そうした運動も大切とは考えますが、同時に時間は待ってくれません。責任者たちが動いてくれるまで、子どもたちを放置することはできません。

 その広範な被害のうち、汚染された土地に今も住んでいる子どもや、事故当時被曝した子どもたちは、一定期間保養することによって、健康を回復し、将来の病気の発症を防ぐことが可能です。
 「沖縄・球美の里」は、子どもたちが汚染されていない土地でのびのびと遊ぶことでストレスから解放され、汚染されていない食物を食べることで、体内被曝の進行から解放され、抵抗力、免疫力をつけることを目的とします。
 チェルノブイリ原発事故の後、放射能は人々の免疫機能を冒しました。その結果さまざまな深刻な病気も発生しました。子どもたちが病気を発症するのを防ぐために、すぐれた医療に期待する人々も多いでしょう。それも大切なことです。しかし免疫機能が放射能で冒されるのを防ぐためには、保養が役立つということを、私たちは20年以上にわたるチェルノブイリの被災地救援の仕事から学びました。そこではこれ以上の被曝から子どもたちを守ること、つまり体内被曝を防ぐために安全な食べ物を食べること、汚染地でさまざまなストレスの中で過ごしていた子どもたちを解放し、のびのびと過ごさせることによって、私たちは子どもたちの病気の発症を避けることができると信じています。

「沖縄・球美の里」はそうした時間と空間を子どもに与えるための施設です。2-3週間ほどの保養では、元の場所に戻れば、すぐにまた体は元に戻るのではないかという意見もあります。確かに、保養によって抵抗力をつけても、またしばらくすると免疫機能は弱まっていき抵抗力は落ちます。だからチェルノブイリでは、抵抗力が落ちて発症する前にまた次の保養することが必要だと言われています。本当に安全な状況になるまで子どもを疎開させることがいいのですが、それができない事情があるなら、この保養を繰り返すほかはありません。

 


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